衛星搭載SAR

人工衛星に搭載され、軌道上 (宇宙) でSARデータを画像化する装置です。

通常、衛星SARで観測したデータは、地上局の上空に来たタイミングで地上に伝送され、画像化処理が行われて判読可能な画像になります。データ量が非常に大きく転送時間がかかることや、データを受信する地上局数には限りがあるため、観測後、利用者に画像が提供されるのに、最短でも数時間から半日程度の時間が必要でした。

本装置は、従来、地上の高速コンピュータで行っていたSARの画像化処理を宇宙で行います。

画像化されたSARデータは、画像切り出しや画像圧縮が可能となり、データ量を大幅に削減できます。そのため、地上局経由の伝送タイミングを待つことなく、衛星間通信により衛星経由で、地上に伝送が可能になり、数分前の観測画像を利用者が見ることができ、今までにない全く新しい利用法が生まれます。

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